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胃と腸ノート
腎不全と血中ガストリン
著者: 三輪剛1 谷礼夫1 阿部薫2
所属機関: 1東海大学医学部内科 2国立がんセンター
ページ範囲:P.1622 - P.1622
文献購入ページに移動Kormanらは血漿クレアチニン3.0mg/dl以上の重症腎不全患者において空腹時血中ガストリンレベルが著明に高値を示し,腎機能と胃機能との関係を十分に示唆したのである.腎不全のために透析を行なっている患者についてはその前後の血中ガストリンレベルに著変はなく恐らく透析膜をガストリンは通過しないのであろうと推定した.そして,重症腎不全例においては,その原疾患とかかわりあいもなく空腹時血中ガストリンレベルは高いという結論に達した.
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