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今月の主題 胃粘膜―(2)潰瘍,ポリープの背景として 主題
胃潰瘍の瘢痕区域narbiger Bezirkとその臨床的意義について
著者: 五ノ井哲朗1 五十嵐勤1 安斎幸夫1
所属機関: 1福島医科大学第2内科
ページ範囲:P.153 - P.161
文献購入ページに移動潰瘍瘢痕は潰瘍治癒の結果であって,それを潰瘍の背景というのは奇矯にきこえるが,潰瘍病変の経過を観察しているうちに,私たちは潰瘍の結果である瘢痕が,かえって潰瘍の推移,予後を左右する要因の1つであり,またその観察によって潰瘍の性状についての多くの情報が得られると考えるようになった.この問題については既に2,3の報告を行なっているが,それらを含めてやや総論的に,潰瘍瘢痕を胃潰瘍の背景という視点から検討してみようということである.
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