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今月の主題 胃粘膜―(2)潰瘍,ポリープの背景として 主題
Polypoid lesionの背景としての胃粘膜―レ線的立場より
著者: 織田貫爾13 塚田隆憲1 勝田康夫1 秡川正嗣1 白田一誠1 早川尚男1 吉川保雄1 白壁彦夫1 安井昭2
所属機関: 1順天堂大学医学部内科消化器 2順天堂大学医学部消化器外科 3癌研病理
ページ範囲:P.171 - P.177
文献購入ページに移動さて,隆起性病変のX線診断で鑑別診断上,問題になるところを考察してみる.病変の大きさと胃内腔への隆起の高さで隆起性病変を分類したものが図1である.図からⅡa,ATP,ポリープの分布が10mm~20mmのところに集まっている.隆起性病変も,小さく,隆起の程度も軽微になると,X線的鑑別がむずかしく,X線診断可能の限界をさらに拡大するための企てとして,異なった観点から有効な所見のひろい上げができるならば,それを加味することによって診断の確かさを増すであろう.
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