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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻2号

1975年02月発行

文献概要

症例

内視鏡的に診断しえた広範なⅡb型早期胃癌の1例

著者: 加藤三郎1 福本圭志1 竹林政史1 菅原侠治1 中島正継2 郡大裕3

所属機関: 1琵琶湖胃腸病院 2京都府立医科大学公衆衛生学教室 3京都府立医科大学第3内科

ページ範囲:P.239 - P.244

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 胃X線診断能の向上とともに,近年の胃内視鏡診断能の向上には著しいものがあり,胃疾患に対する形態学的な診断学はほぼ完成の域に達したといっても過言ではない.なかでも胃内視鏡検査の補助的診断法として,色素撒布法が用いられるようになってからは,胃粘膜面の微妙な色調差や微細凹凸変化を的確に観察できるようになり,微小早期胃癌の内視鏡診断も決して困難ではなくなった.最近この内視鏡的色素撒布法を用いて,術前に診断可能であった広範なⅡb型早期胃癌症例を経験したので報告し,あわせて色素撒布法の有用性について検討してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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