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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻3号

1975年03月発行

症例

隆起性境界領域病変(Ⅱa-subtype)の経過観察中にⅡa+Ⅱc型早期胃癌の発生を認めた1例

著者: 福地創太郎1 中島哲二2 望月孝規3

所属機関: 1虎の門病院消化器科 2虎の門病院放射線診断学科 3虎の門病院病理学科

ページ範囲:P.325 - P.328

文献概要

 われわれは胃の良性ポリープ(Stout,Castlemanらのadenomatous polyp,Evans,Mingらのregenerative polyp)と,良性悪性の境界領域に属するⅡa様の隆起性病変(Ⅱa-subtype)を臨床的に経過観察し,その肉眼的形態の消長や,癌化の可能性について,生検組織学的に検討した成績を再三報告してきた.

 良性ポリープ(93例,141病変)の経過観察では,約25%で明らかな大きさの増大など,肉眼的形態の変化が認められたが,生検組織学的に経過を追跡した成績(94病変,6カ月以ヒ9年余に亘る期間)では,未だ癌化の徴候を認めたものはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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