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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻3号

1975年03月発行

文献概要

症例

胃ポリポージスに合併した胃ポリープ癌の1症例

著者: 藤本茂博1 谷山信夫1 中村克衛2 河村奨2 飯田洋三2 岡沢寛2

所属機関: 1山陽中央病院内科 2山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.335 - P.340

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 胃ポリープの癌化に関しては,臨床検査的経過ならびに病理形態学的推定から,その判定基準のCriteriaによりかなりの差がみられるが,一般に低いと考えられている.しかし,この証明には実際には生検所見にもとづいての経過を追求すること以外に方法はない.しかしこれとても観察期間の問題があり,癌化の本質的な解決には十分でない.事実著者らが胃ポリープの経過を観察した268例においては癌化を証明したものはなかったが,経過を追求しえなかったグループのうち,ポリープが癌化したと思われるものを4例経験している.今回は,そのうちポリポージスにポリープ癌を合併した症例について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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