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胃と腸ノート
食道早期癌のみつけ方,よみ方(1)―X線的に
著者: 山田明義1 遠藤光夫1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター
ページ範囲:P.390 - P.390
文献購入ページに移動私どもは食道の小病変がX線像でどのように現わされるかをみる目的で,食道癌症例でときにみられる食道内転移巣29症例を中心に調べてみると,初回検査で見のがしたものは9病変であり,その原因をみる1cm未満の小さいものが6例であり,また,撮影範囲にはいっていないもの(大部分はIu)4病変,充盈像,レリーフ像のみで,二重造影像が得られていない,撮影法が不適当であったもの5病変である.また,X線的に描写しえなかったものは,粘膜層のみに限局していたもの2病変,筋層内に限局したもの2病変,0.3cmのごく軽度の陥凹を有するもの1例である.スクリーニングに際して食道全長にわたる二重造影像が得られるならば,粘膜内癌のような特殊な病変以外は1cm以上あれば発見しうるものと考えている.
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