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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻4号

1975年04月発行

文献概要

胃と腸ノート

食道早期癌のみつけ方,よみ方(2)―X線的に

著者: 山田明義1 遠藤光夫1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.462 - P.462

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 前回はルーチンの食道X線検査法について述べたが,これで異常像が発見されたならばただちに食道鏡検査,生検,アイソトープ検査を行なうことは当然であるが,今回はX線の精密検査につき述べる.

 精検では原則として経鼻チューブ挿入による二重造影が中心となる.体位は立位が原則である.ただこの方法は隆起性の病変は比較的表現しやすいが,陥凹性病変の表現が不充分なことがあるので,臥位による撮影も試みるべきである.食道は1本の管とはいえ,緩やかなカーブを描いて走行するため,造影剤の溜りやすい部位では透視台を45°くらい起こしたほうがよいこともあり,症例により工夫が必要である.また臥位撮影が特に有効な部位として下部食道があり,必ず試みるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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