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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻4号

1975年04月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

腸囊胞と併存した原発性早期十二指腸癌の1症例

著者: 辰巳駿一1 山田英明1 三谷栄時1 鎌田悌輔1 小野時雄1 小林絢三1 小林庸次2 古田博昭3 小畠昭三3 千森正和4 巽寿一4

所属機関: 1大阪市立大学医学部付属病院第3内科学教室 2大阪市立大学医学部第1病理学教室 3日生病院内科 4日生病院外科

ページ範囲:P.469 - P.475

文献概要

 原発性十二指腸癌は比較的稀な疾患で,そのほとんどが剖検によるものであるが,最近消化管疾患に対するX線,内視鏡診断の進歩により臨床的にも発見されるようになった.しかしながら,それらは発見時に根治術可能といえども漿膜浸潤が高度な進行癌であり,その5年生存率は著しく低い.すなわち,Reiche1の報告では2%であり,McComb,Darling,Warren,らの報告でも20%~40%にすぎない.欧米においても十二指腸早期癌の報告はなく,今日なお早期発見には遠い疾患であると考えられる.われわれは1972年,三戸の報告に続いて,十二指腸上膝脚に腸囊胞と併存した原発性早期十二指腸癌を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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