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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻4号

1975年04月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

大腸リンパ濾胞増殖症の1例

著者: 北洞哲治1 朝倉均1 水野嘉夫1 土屋雅春1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.483 - P.490

文献概要

 消化管におけるリンパ濾胞増殖について,1941年Marina-Fiol,RofおよびStrömbeckは,回腸終末部のリンパ濾胞とパイエルリンパ濾胞板の増殖例を報告し,1945年にはGoldenがリンパ濾胞増殖症を局所性回腸炎や腸結核と異なった疾患としてNonsclerosing Ileitisと呼ぶことを提唱した.以来,本邦でも白壁,市川らをはじめとする報告が見られるようになった.

 また,低ガンマグロブリン血症に伴う下痢症のが注目されていたが,1966年Hermansらが小腸全体のリンパ濾胞増殖症と低ガンマグロブリン血症の合併例を報告し,病態生理学的意義が注目されはじめた.

 しかし,大腸におけるリンパ濾胞増殖症に関する報告は少なく,そのほとんどが小児例である.われわれは成人例を経験し,また免疫面も追及しえたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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