文献詳細
--------------------
文献概要
本書は259図におよぶ電子顕微鏡写真とその解説とからなっている.この種の本は幾つか既に発行されているが,消化管のみに限定したものは,はじめてであろう.その特徴として考えられる点を幾つか挙げると次のとおりである.
まず,通常の切片像のほかに,多数の走査電子顕微像によって消化管上皮の表面構造が示されていることである.第2は,ヒトの材料のほかに,サル,ネコ,マウス,ラット,モルモット,イタチ,ハト,カメ,金魚,カエルというような,実験動物として使われるいろいろの動物のものが含まれていることである.これによって動物種属間の相違が明らかにされている.第3は,食道に始まり胃,十二指腸,空腸,回腸,盲腸,結腸,直腸,肝臓,胆嚢,胆管,膵臓というように,消化管の各部位が広く包含されていることである.第4は,それぞれの部位についての最近にいたるまでの,微細構造に関する文献が集められていることである.たとえば,肝臓の章では,241の論文が集録され,全体では約1,400に達している.その他,写真は載っていないが,無脊椎動物消化管の微細構造に関係した文献も付録として加えられている.
まず,通常の切片像のほかに,多数の走査電子顕微像によって消化管上皮の表面構造が示されていることである.第2は,ヒトの材料のほかに,サル,ネコ,マウス,ラット,モルモット,イタチ,ハト,カメ,金魚,カエルというような,実験動物として使われるいろいろの動物のものが含まれていることである.これによって動物種属間の相違が明らかにされている.第3は,食道に始まり胃,十二指腸,空腸,回腸,盲腸,結腸,直腸,肝臓,胆嚢,胆管,膵臓というように,消化管の各部位が広く包含されていることである.第4は,それぞれの部位についての最近にいたるまでの,微細構造に関する文献が集められていることである.たとえば,肝臓の章では,241の論文が集録され,全体では約1,400に達している.その他,写真は載っていないが,無脊椎動物消化管の微細構造に関係した文献も付録として加えられている.
掲載誌情報