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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻4号

1975年04月発行

今月の主題 症例・研究特集

研究

食道癌および噴門癌術後の消化吸収

著者: 猪口轟三1 吉村雪雄1 脇坂順一1

所属機関: 1久留米大学医学部第1外科教室

ページ範囲:P.507 - P.512

文献概要

 食道癌および噴門癌手術に伴う.上部消化管の欠損,消化吸収面積の曠置,脱落による直接的影響は致し方ないものとしても再建臓器,再建コースの工夫によって,どの程度まで術後の消化吸収を生理的条件に近く維持できるのかといった,ひとつの懸案がある.このような目的で通過時間の延長,嚥下食物の十二指腸通過を計る代用胃再建術式が工夫されている.最近2年間に術前後の成績に関して調査しえた30例を中心に再建コース別によって,十二指腸を通過するBillroth Ⅰ法型の場合と直接食道より空腸へ移行するⅡ法型との間にどのような優劣がみられるのか,truncal vagotomyはどの程度消化吸収に影響してくるのか,また,再建胃管の機能や術後の膵機能はどうなっているのか,また,それらが術後消化吸収にどの程度関与しているのであろうかといった諸問題につき述べてみたい.また,MCT投与の価値についても言及してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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