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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻4号

1975年04月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 研究

胃巨大帯状潰瘍(Trench ulcer)について

著者: 鎌田武信1 房本英之1 益沢学1 平松紘一1 福井興2 田村和也2 中島敏夫3 加茂保治3 平田一也3 入江一彦4 駒場啓太郎4 中田功5 安岡邦彦6 岩尾憲人6 小味淵智雄7

所属機関: 1大阪大学医学部第1内科 2国立大阪病院消化器科 3市立豊中病院内科 4兵庫県立がんセンター内科 5栃木県済生会宇都宮病院内科 6市立芦屋病院内科 7大阪赤十字病院内科

ページ範囲:P.523 - P.530

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 近来,急性胃病変の臨床的重要性が注目され,早期の胃内視鏡検査が積極的に行なわれるようになるにつれて,急性胃炎,出血性びらんおよび急性胃潰瘍に関する多くの興味ある臨床的知見が増加してきた.慢性消化性潰瘍に比べ,急性胃潰瘍はその病因,臨床症状,発生部位などを異にし,一般に多発し,浅くて治癒しやすく慢性化することは少ないといわれている.

 現在われわれも吐下血を主訴とする内科入院患者のみならず,熱傷,頭部外傷などで阪大特殊救急部に運び込まれてくる重症患者に合併した消化管出血に対してemergency endoscopyを施行し,すみやかに病因や出血部位を検索するとともに治療方針の決定にカを注いでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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