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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻4号

1975年04月発行

文献概要

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海外文献紹介「限局性回腸炎(Crohn病)のX線的特長」/他

著者: 酒井義浩1 丸茂圭子1

所属機関: 1東京医大内科

ページ範囲:P.540 - P.541

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A Pathognomonic Roentgenologic Sign of Regional Ileitis (Crohn's Disease): Sölve Welin and Grethe Welin. (Dis. Col. Rect. 16: 473, 1973)

 二重造影法を改良して粘膜のrelief像を詳細にとらえることにより非常にわずかな病理学的変化の診断が可能である.潰瘍性大腸炎(UCと略)は重症例を除いて粘膜層内に限局した炎症であり,切除標本は小潰瘍を伴う小結節性粘膜を示し,正常粘膜ヒダは消失している.大腸に波及した限局性回腸炎(Crohn病)は経壁性である.したがって粘膜下浮腫,リンパ管閉塞,炎症性反応が粘膜ヒダの膨隆腫脹を来たし,その間に横走する細い溝を形成する.粘膜像のこの相違がUCと大腸のCrohn病(CDCと略)を鑑別するのに重要となる.手術にて確認したCDC150例とUC200例を検討した.横走する深く細い溝を伴う腫脹した粘膜ヒダはCDCのX線像に明確である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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