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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻5号

1975年05月発行

今月の主題 消化管カルチノイド

主題

直腸カルチノイドの診断

著者: 舟田彰1 丸山雅一1 佐々木喬敏1 竹腰隆男1 坂本穆彦2 中村恭一2

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会癌研究所病理部

ページ範囲:P.597 - P.607

文献概要

 カルチノイド腫瘍の歴史は古く,19世紀中ばにはその本態が明らかにされ,Kultschitzky細胞由来説がとなえられたのは今世紀もはじめの頃であった.そしてこの腫瘍から大量のserotoninが抽出され,これがいわゆるカルチノイド症候群の本態であることが判ってからはfunctioning tumorとして新しい分野での展開がなされるようになり,現在に至っている.

 カルチノイド腫瘍は,主として消化管に発生し,まれに気管支,膵臓,卵巣,前立腺などにも発生する.腸管のカルチノイドについて発生学的にながめた場合,後腸から発生する直腸のカルチノイドは他の腸管のそれに比べて悪性度が低いといわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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