icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻5号

1975年05月発行

今月の主題 消化管カルチノイド

主題

消化管カルチノイド―機能面から

著者: 佐藤辰男1

所属機関: 1東北大学医学部第2内科

ページ範囲:P.609 - P.614

文献概要

 カルチノイド腫瘍は,既に前世紀の初めからその存在が知られていたが,1907年Oberndorferにより通常の癌腫とは異なる性質を有するところから,カルチノイドなる名称が附された.その後,カルチノイド症候群と呼ばれる特徴的な症状を伴うことが知られ,それが本腫瘍の作るセロトニンとの関連において検討された.さらに本腫瘍は消化管のみならず,肺,胸腺,甲状腺,膵,卵巣および睾丸などからも生じ,かつセロトニン以外にも種々の活性物質を産生,放出することがわかって来た.

 以下,本稿においては,カルチノイド腫瘍が作る活性物質の生化学的,薬理学的性質に焦点をしぼり,本症の臨床像にふれつつ2,3の問題点を述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら