文献詳細
--------------------
書評「Gastric Intrinsic Factor and Other Vitamin B12 Binders」 フリーアクセス
著者: 奥田邦雄1
所属機関: 1千葉大学医学部第1内科
ページ範囲:P.624 - P.624
文献概要
さて,本書は以上のような多くの面のうちで,特に胃液内因子を中心としビタミンB12結合蛋白を綜説的にまとめたものである.序に記されているように,1970年Glass(N.Y.医科大学消化器研究室所長)がGlycoproteinと称される書物の内の胃液内因子,ならびにビタミンB12結合蛋白の項のために書き始めた近刊で,文献はup-to-dateである.本著の目的は今までに発表された情報を提供するということであり,そのために165頁中45頁が参考文献でしめられている.しかし,内容はこのような本にありがちな統一性に欠けるところがないのは著者Glassの実力を示すものであろう.また,参考文献がこのように多いことは専門家にとって有難いだけでなく,初心者に研究の緒を与えてもくれる.
掲載誌情報