文献詳細
症例
胃カルチノイドの4症例
著者: 陳宝輝1 蕭泉豹1 魏忠夫1 林光洋1 王朝欣1 張峯鳴1 徐光輝2 杯賢忠2 廖応隆2 黄徳修3 陳定堯3 丸山正隆4 竹本忠良4
所属機関: 1台北市立仁愛病院内科 2台北市立仁愛病院外科 3台北医学院病理科 4東京女子医科大学消化器内科
ページ範囲:P.657 - P.662
文献概要
カルチノイドという言葉は1907年Oberndorferによるもので,癌類似の組織像を有しているが性格的にはむしろ良性のものであることから命名されたものである.さらにこれが内分泌性のホルモン産生性腫瘍であることに光をあてたのは,1952年ErspamerとLembeckで,Kultschitzky細胞からセロトニンが分泌されることを示したときにはじまり,Page,Corcoran,Udenfriendらはセロトニンの代謝産物である5-hydroxy-3-indole acetsic acid(5-HIAA)の尿中濃度の上昇が,この腫瘍の存在のよい指標となることを示した.
掲載誌情報