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今月の主題 消化管憩室 主題
大腸憩室病の最近の考え方―特に病理,病理発生を中心に
著者: 武藤徹一郎1 原宏介1 堀江良秋1 神谷直治1 松丸清1 富山次郎1
所属機関: 1東京大学医学部第1外科
ページ範囲:P.739 - P.748
文献購入ページに移動種々の原因によって,大腸固有筋層のmortor activityが上昇し,筋層肥厚などのmuscle abnoromalityが生じるとともに腸管内の圧上昇がもたらされる.この圧上昇のために腸管壁のweak spots,主として血管侵入部において粘膜の腸壁外へのherniationが生じる,これが憩室であり,diverticulitis,peridiverticulitisなどはこの憩室に派生的に発生する合併症の1つである.
このような考え方が生まれるに至るには,X線学的研究,組織学的研究,生理学的研究の積み重ねが必要であった.ここにこれらの研究の足跡をたどりつつ,大腸憩室病の病理,病態を浮き彫りにしたいと思う.
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