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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻6号

1975年06月発行

文献概要

今月の主題 消化管憩室 主題

憩室様病変およびMeckel憩室

著者: 野登隆1 岡部治弥2 三井久三2 為近義夫2 楢本純一2

所属機関: 1北里大学病院健診センター 2北里大学病院内科

ページ範囲:P.761 - P.769

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 与えられた主題は十二指腸球部以下で憩室様所見を呈する病変ということであるが,憩室については本誌の中で他の著者により詳しく述べられることと思うので,本稿では憩室ないしそれとの比較には触れず憩室様膨出を示す病変についての考察と,いくつか代表的症例を供覧することにより,その責を免れたい.

 憩室様所見は,所見そのものが病変である場合と,局在病変の周辺間接所見としてあらわれる場合および系統疾患の一部分所見としてあらわれるものとがある.したがってここでいう憩室様所見は,真の憩室とは臨床的意義を全く異にする.すなわち異常な憩室様膨出所見が認められた場合,その原因を十分検索することが大切であり,そのことのほうが憩室(真性,仮性)自身をみつけるよりも臨床的意義は大きいといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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