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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻6号

1975年06月発行

文献概要

胃と腸ノート

膵癌の血管造影の意義とX線所見(3)

著者: 有山襄1 池延東男1 河合信太郎1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.790 - P.790

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 膵癌の血管造影診断には,動脈だけでなく静脈もよく造影することが大切である.静脈は動脈より膵癌の影響による変化が現われやすい.頭部癌では上腸間膜静脈,体尾部癌では脾静脈に圧排像,閉塞像がみられることが多い.

 図1は膵頭部癌の症例で,上腸間膜静脈から門脈にかけて狭窄がみられ,癌の浸潤が門脈におよんでいることが判る.図2は膵体部癌で脾静脈は閉塞され(↑印),造影剤はshort gastric vein(↑印),coronary vein(↑印)を通って門脈(↑印)に流入している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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