文献詳細
胃と腸ノート
文献概要
膵癌の血管造影診断には,動脈だけでなく静脈もよく造影することが大切である.静脈は動脈より膵癌の影響による変化が現われやすい.頭部癌では上腸間膜静脈,体尾部癌では脾静脈に圧排像,閉塞像がみられることが多い.
図1は膵頭部癌の症例で,上腸間膜静脈から門脈にかけて狭窄がみられ,癌の浸潤が門脈におよんでいることが判る.図2は膵体部癌で脾静脈は閉塞され(↑印),造影剤はshort gastric vein(↑印),coronary vein(↑印)を通って門脈(↑印)に流入している.
図1は膵頭部癌の症例で,上腸間膜静脈から門脈にかけて狭窄がみられ,癌の浸潤が門脈におよんでいることが判る.図2は膵体部癌で脾静脈は閉塞され(↑印),造影剤はshort gastric vein(↑印),coronary vein(↑印)を通って門脈(↑印)に流入している.
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