胃と腸10巻6号

1975年06月発行

症例

著明な蛋白漏出を来たした絨毛状Ⅰ型早期胃癌

著者： 小田正幸¹ 古田精市¹ 松田国昭¹ 熊沢成幸¹ 水上悦子¹ 小沢利明¹ 大町桂子¹ 宮腰正信¹ 岡田千曲¹ 林四郎² 小林巌² 丸山雄造³

所属機関： ¹信州大学医学部第2内科 ²信州大学医学部第1外科 ³信州大学医学部中検病理

ページ範囲：P.795 - P.799

　消化管より著明な蛋白漏出を示し，術前Borrmann Ⅰ型進行癌と診断，手術により広範なⅠ＋Ⅱb型早期胃癌で，しかもⅠ型の部分は見事な絨毛状発育を呈した興味ある症例を経験したので報告する．