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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻6号

1975年06月発行

文献概要

胃と腸ノート

上十二指腸角

著者: 永井規敬1 大井至1 竹本忠良1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.814 - P.814

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 いうまでもなく,上十二指腸角(Superior duodenal angle, SDA)は,十二指腸内視鏡検査において,球部およびそれ以降の部位観察の上で大切な目標となる.球部内観察の場合(特に,側視鏡で)SDAは,一視野でとらえたとき視野の左上方から右下方にアーチをつくり,胃角に類似した像をつくっている.多くは,この肛門側にKerckring皺襞が出現する.しかし,この言葉は,ふるくから解剖学,X線学上使用されている上十二指腸曲(Flexura duodeni superior)と類似しているし,名称の定義が十分に理解されなかったため,球部内のオリエンテーションの実際にまだ誤解を生じているのが現状である.いまさらという感もあるが,球部内の唯一のオリエンテーション指標となるSDAについてもう一度考えてみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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