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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻6号

1975年06月発行

文献概要

症例

胃重積症の1例

著者: 牧山和也1 二ツ木浩一1 高木正隆1 綿島俊夫1 石崎驍1 田中尚2 木戸正之2

所属機関: 1佐世保総合病院内科 2佐世保総合病院外科

ページ範囲:P.815 - P.820

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 胃が嵌入部あるいは夾鞘部として関与する胃重積症はきわめて稀な疾患で,1888年Chiariにより初めてその剖検例が報告された.1946年Hobbs & Cohenは,45例を文献的に集めて報告し,考察を加えているが,本邦ではわれわれが調べえた範囲では水野,磯貝,山中,増田らの4手術治験例の報告を見るに過ぎない.最近われわれは,胃体部に対称性にみられたⅠ型早期多発胃癌による胃重積症の1例を経験し,選択的腹腔動脈造影にて興味ある所見を得たので,診断の面でいささかの考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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