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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻6号

1975年06月発行

症例

内科的に治療した胃潰瘍穿孔の1例

著者: 野村益世1 平林久繁1

所属機関: 1関東中央病院内科

ページ範囲:P.821 - P.824

文献概要

 欧米では消化性潰瘍の穿孔例を多数(1施設で256例,他施設の集計では1,102例も)内科的に治療して,よい成績を得たという報告がある.消化性潰瘍穿孔の内科的療法は欧米ではほぼ確立された治療法らしく,Bockusのtext bookにも数ページにわたって詳細に記載されている.これに反し本邦では,潰瘍の穿孔は手術の絶対的適応とされ,内科的に治療したという報告は,現在までのところ見当らない.ただ常岡教授はこのような治験例を持っておられるとのことである,著者らは特殊な事情のため胃潰瘍穿孔の1例を内科的に治療するという経験をしたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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