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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻7号

1975年07月発行

文献概要

今月の主題 消化管の非上皮性腫瘍 症例

癌腫および平滑筋腫と合併した胃のGranular Cell Myoblastoma

著者: 斎藤清子1 鈴木伸男2 斎藤博2 石橋清2

所属機関: 1鶴岡市立荘内病院病理科 2鶴岡市立荘内病院外科

ページ範囲:P.911 - P.915

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 いわゆるgranular cell myoblastomaは腫瘍か否か,またその発生についても諸説があり,興味ある病変である.1926年Abrikossoff1)が13例を報告して以来,多数の文献があるが,その発生部位としては舌が最も多く,(Strong2);39/110病変,小林3);5/46病変)その他皮膚,口唇,四肢の筋肉などに多く,稀に脳下垂体茎部4),乳腺5),膀胱6)7),迷走神経8)にもみられる.舌以外の消化管に発生するものは比較的稀であるが,食道9)~12),胃,十二指腸13),虫垂14),結腸15),胆道16)~18)など約二十数例の報告がある.このうち胃に発生したものは8例にすぎず,著者らも胃癌で切除された胃に,平滑筋腫とともに合併したgranular cell myoblastomaを経験し,電子顕微鏡的にも観察し得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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