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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻7号

1975年07月発行

文献概要

今月の主題 消化管の非上皮性腫瘍 症例

胃の平滑筋芽細胞腫Bizarre Leiomyoblastomaの1例

著者: 遠藤修1 佐々隆之1 鵜沼直雄1 岩瀬透1 土地邦和2 加藤洋3

所属機関: 1朝日生命成人病研究所消化器科 2東京大学医学部第1外科 3東京大学医学部病理

ページ範囲:P.937 - P.941

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 1960年Martinらは,円型細胞で核周囲に透明帯のみられる特異な細胞形態をとる胃の平滑筋肉腫をmyoid tumorという名称で初めて記載した.1962年Stout1)は同様のbizarreな組織像を示す69例を報告し,それら一群の腫瘍をleiomyoblastomaと呼ぶことを提唱した.

 本症は比較的まれなものであり,予後は一般に良好であるが,ときに転移をおこすことがあるといわれ1)2)5),組織像とともに悪性度または予後という点でも興味深い.胃に原発することがもっとも多いが,胃以外にも小腸,後腹膜,子宮などに発生することがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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