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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻8号

1975年08月発行

文献概要

症例

左側結腸に集簇性“mucosal tag” “mucosal bridge”を形成した1症例

著者: 水野幸一1 西沢護2 西村明3

所属機関: 1千葉県がんセンター放射線診断部 2都立駒込病院消化器内科 3千葉県がんセンター消化器科

ページ範囲:P.1077 - P.1084

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 大腸疾患の検索は,胃疾患診断の進歩の過程と同様な方法論がとり入れられて,大腸の微細な変化を捉える方向に向けられている.一方では早期大腸癌検索の方向,他方では大腸炎症性疾患の把握にと向けられ,各疾患の初期像の追求と相まって各病期の像も次第に症例が増加し,検討の対象となってきた.われわれは,左側下腹部不快感を主訴に来院した48歳女性のS状結腸より下行結腸にかけて集簇性に“mucosal tag”“mucosal bridge”を形成した症例を経験した.この炎症性疾患の治癒像と考えられる症例につき若干の文献的考察を加えたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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