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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻8号

1975年08月発行

文献概要

症例

大腸クローン病と潰瘍性大腸炎の混合型と考えられる1症例

著者: 川野淳1 守内哲也1 野坂純一郎1 小早川清1 橋本武則1 田村和也1 福井興1 植村富士男2

所属機関: 1国立大阪病院消化器科 2国立大阪病院病理

ページ範囲:P.1085 - P.1090

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 1960年Lockhart-Mummery and Morson1)は非特異性肉芽腫性病変をしめす大腸炎を潰瘍性大腸炎より分離し,“Crohn's disease of the large intestine”と呼んだ.またWolf and Marshak2)は“Granulomatous colitis”という名称を用いた.それ以来欧米では多くの症例が報告されたが,1966年Marshak3)らは非特異性肉芽腫性病変が回腸に及んでいる場合,Regional enteritisやGranulomatous colitisとは診断,治療,予後の点で異なるとし,これを“Granulomatous ileocolitis”と名づけ,ひとつのclinical entityとした.われわれは最近病変が回腸末端より直腸に及び,組織学的にはGranulomatous ileocolitisとUlcerative Colitisとの混合型と考えられる症例を経験したので報告し,若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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