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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻8号

1975年08月発行

文献概要

症例

内視鏡的に経過観察しえたアメーバ性大腸炎の1例

著者: 多田正大1 藤山佳秀1 加藤三郎1 郡大裕1 松野喜六2

所属機関: 1京都府立医科大学第3内科学教室 2京都府立医科大学医動物学教室

ページ範囲:P.1091 - P.1095

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 アメーバ赤痢はEntamoeba histolyticaの経口感染によって大腸に潰瘍形成を主体とする病変をつくり,高率に肝膿瘍を合併するほか,ほぼ全身の諸臓器にも膿瘍を形成してくる疾患であり,熱帯および亜熱帯を中心に広く全世界にその分布がみられる.わが国においては1901年の高洲の報告以来数多くの報告があり,特に戦時中および戦後にかなりの流行がみられたが1),その後は激減し,昭和48年の厚生省統計では年間6例と少なく,現在では一般に本症をみることはきわめて稀とされている(Table 1).今回,われわれはその1例を経験し,大腸ファイバースコープを使用して経時的な観察を行なえたので報告し,若干の文献的考察を行なった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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