文献詳細
今月の主題 消化管疾患の新しい診断法
主題
文献概要
慢性胃炎の的確な内視鏡診断はきわめてむずかしいとするのが,かつて一般的な考え方であり,これに従事する研究者が等しく悩まされてきた大きな問題であった.しかし,早期胃癌,なかでも微小Ⅱbの発見はこの慢性胃炎の正確な診断の上に可能となるであろうと考えられるにおよび,この病変に対する関心は再び熱気を帯びた感があり,最近多方面からの研究が積み重ねられた.なかでも特筆できることは胃生検所見を基盤とした内視鏡所見の再評価と,色素を応用した内視鏡検査法の展開であろう.
ここでは後者の方法として主としてコンゴーロート法,色素撒布法,色素着色法を中心に述べ,さらにこれらの基礎となる切除胃での色素染色法にもふれてみたい.
ここでは後者の方法として主としてコンゴーロート法,色素撒布法,色素着色法を中心に述べ,さらにこれらの基礎となる切除胃での色素染色法にもふれてみたい.
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