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文献詳細

雑誌文献

胃と腸10巻9号

1975年09月発行

今月の主題 消化管疾患の新しい診断法

主題

色素による内視鏡検査法―慢性胃炎を中心に

著者: 竹本忠良1 鈴木茂1 鈴木博孝1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1149 - P.1156

文献概要

 慢性胃炎の的確な内視鏡診断はきわめてむずかしいとするのが,かつて一般的な考え方であり,これに従事する研究者が等しく悩まされてきた大きな問題であった.しかし,早期胃癌,なかでも微小Ⅱbの発見はこの慢性胃炎の正確な診断の上に可能となるであろうと考えられるにおよび,この病変に対する関心は再び熱気を帯びた感があり,最近多方面からの研究が積み重ねられた.なかでも特筆できることは胃生検所見を基盤とした内視鏡所見の再評価と,色素を応用した内視鏡検査法の展開であろう.

 ここでは後者の方法として主としてコンゴーロート法,色素撒布法,色素着色法を中心に述べ,さらにこれらの基礎となる切除胃での色素染色法にもふれてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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