胃と腸10巻9号

1975年09月発行

今月の主題 消化管疾患の新しい診断法 座談会

消化管疾患の新しい診断法―X線診断法の新しい動向

著者： 堀越寛¹ 古賀充² 中島義麿³ 丸山雅一⁴ 佐久間貞行⁵ 白壁彦夫⁶ 竹本忠良⁷

所属機関： ¹独協医科大学・放射線科 ²国立病院九州がんセンター ³桐生市まろ病院 ⁴癌研究会附属病院・内科 ⁵名古屋市立大学・放射線科 ⁶順天堂大学・消化器内科 ⁷東京女子医科大学・消化器内科

ページ範囲：P.1166 - P.1183

X線テレビの利点・欠点

　白壁（司会）　ご一緒に司会をおねがいする竹本先生にはX線診断ばかりで独善的に走るのを，歯止めして，サビを利かせ，水をさすというお役目をお願いしたいと思います．新しい動向というのは，器械，それを使っての診断能の拡大のことも含めたいと思います．まずX線テレビのメリットから堀越先生．

　堀越　X線テレビがこれだけふえてきたということはメリットを，先生たちが知って使っているんだろうと思います．X線テレビのメリットは透視像が明るいこととX線被曝量が少いことです．明るい部屋で明るい画像としてX線像が見られ，検査がスムーズにいきます．