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短報
文献概要
今日の消化器病学の進歩の1つの要因として,内視鏡器械の開発・普及が重要な役割りを果していることはいうまでもない.ことにglassfiberの内視鏡への導人によって,全消化管の内視鏡観察と直視下生検が可能となっており,硬性鏡やカメラの旧時代では想像も及ばない発展ぶりである.
しかし内視鏡器械の進歩の中にあって,撮影フィルムのデータの整理のための開発は必ずしも十分であるとはいえない.ことに内視鏡観察対象が比較的部位のorientationのつけやすい胃や十二指腸球部のみならず,管状になって部位的特徴に乏しい食道,小腸,大腸へと拡がるにつれて,検査後のフィルムの読影の際,撮影部位が不明で支障をきたすことはたびたび経験される.
しかし内視鏡器械の進歩の中にあって,撮影フィルムのデータの整理のための開発は必ずしも十分であるとはいえない.ことに内視鏡観察対象が比較的部位のorientationのつけやすい胃や十二指腸球部のみならず,管状になって部位的特徴に乏しい食道,小腸,大腸へと拡がるにつれて,検査後のフィルムの読影の際,撮影部位が不明で支障をきたすことはたびたび経験される.
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