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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻1号

1976年01月発行

文献概要

症例

胃蜂窩織炎の1例

著者: 粉川皓仲1 清水一良1 小川欽治1 前川高天1 梶谷幸夫1 疋田義太郎1 工藤昂2 小泉欣也2 安冨徹2 浅本仁3 古田睦広3

所属機関: 1国立京都病院内科 2国立京都病院外科 3国立京都病院病理

ページ範囲:P.57 - P.63

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 胃の蜂窩織炎は比較的まれな疾患であるが,その歴史は古い.Miller1)によるとすでにGalenusによりその記載があるとされているが,clinical entityとして報告されたのは1862年のCruveilhierの報告が初めである.欧米においてはSmith2)によると1971年までに398例の集計がなされている.そのうちでも慢性限局型はさらにまれで,わずかに23例の報告があるにすぎない.本邦においては1911年多田3)の報告に始まり,現在まで本症例を含め73例の報告がなされている.

 われわれは術前Borrmann Ⅳ型の進行癌と診断し組織学的検索により慢性限局型の蜂窩織炎であった症例を経験したので若干の文献的考察を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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