文献詳細
文献概要
胃と腸ノート
疣状胃炎に合併した早期胃癌(2)
著者: 村島義男1 八百坂透1
所属機関: 1札幌厚生病院消化器科
ページ範囲:P.64 - P.64
文献購入ページに移動 〔症例 2〕T. U. 75歳 女
空気の少なめの前幽門庭部の前壁二重造影像では,胃角から幽門にかけて粗大顆粒状の粘膜像があり,一部はポリープ状に散在し,一部は粘膜ひだの上に蛇玉状の所見がみられたが,やや空気を追加したものでは図1のように粗大顆粒状の粘膜像の中に矢印の部位に一致して,ほぼ全周性に小隆起に囲まれた不整形の浅い陥凹がみられる.以上により疣状胃炎も考えたが,矢印の部位はⅡa+Ⅱc型の早期胃癌を否定できなかった.
空気の少なめの前幽門庭部の前壁二重造影像では,胃角から幽門にかけて粗大顆粒状の粘膜像があり,一部はポリープ状に散在し,一部は粘膜ひだの上に蛇玉状の所見がみられたが,やや空気を追加したものでは図1のように粗大顆粒状の粘膜像の中に矢印の部位に一致して,ほぼ全周性に小隆起に囲まれた不整形の浅い陥凹がみられる.以上により疣状胃炎も考えたが,矢印の部位はⅡa+Ⅱc型の早期胃癌を否定できなかった.
掲載誌情報