文献詳細
胃と腸ノート
文献概要
〔症例 2〕T. U. 75歳 女
空気の少なめの前幽門庭部の前壁二重造影像では,胃角から幽門にかけて粗大顆粒状の粘膜像があり,一部はポリープ状に散在し,一部は粘膜ひだの上に蛇玉状の所見がみられたが,やや空気を追加したものでは図1のように粗大顆粒状の粘膜像の中に矢印の部位に一致して,ほぼ全周性に小隆起に囲まれた不整形の浅い陥凹がみられる.以上により疣状胃炎も考えたが,矢印の部位はⅡa+Ⅱc型の早期胃癌を否定できなかった.
空気の少なめの前幽門庭部の前壁二重造影像では,胃角から幽門にかけて粗大顆粒状の粘膜像があり,一部はポリープ状に散在し,一部は粘膜ひだの上に蛇玉状の所見がみられたが,やや空気を追加したものでは図1のように粗大顆粒状の粘膜像の中に矢印の部位に一致して,ほぼ全周性に小隆起に囲まれた不整形の浅い陥凹がみられる.以上により疣状胃炎も考えたが,矢印の部位はⅡa+Ⅱc型の早期胃癌を否定できなかった.
掲載誌情報