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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻1号

1976年01月発行

文献概要

症例

胃多発病変(1個の進行癌と3個の異型上皮病変)の1例

著者: 原口幸昭1 椎崎敏臣1 若杉健三1 清成秀康2

所属機関: 1早良病院胃腸科 2国立病院九州がんセンター

ページ範囲:P.65 - P.71

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 われわれは最近74歳男子の胃多発病変(1個の進行癌と3個の異型上皮病変)の1例を経験したので報告する.

症例

 患 者:N. T.,74歳,男

 主 訴:とくになし.

 家族歴:母が癌死?

 既往歴:17歳のとき腸チフス,40歳のとき肺炎,6年前から高血圧に罹患.

 現病歴:上記のごとく高血圧症にて本院内科に通院加療中,健康診断の意味で当科にて胃レ線検査をうけたところ以下にのべるような病変を指摘され手術の目的で入院した.食欲は良好で体重減少もなく便通は1日1行,規則的であった.

 現 症:体格中等度,栄養状態まず良好.眼瞼結膜に貧血なく眼球結膜に黄疸なし.舌苔なし.脈拍整で緊張良好,Virchow氏リンパ節を触れず,また胸,腹部にとくに異常を認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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