文献詳細
文献概要
症例
胃幽門部のheterotopic cystic malformationの1例
著者: 安斎恒雄1
所属機関: 1長江病院外科
ページ範囲:P.73 - P.75
文献購入ページに移動 胃における良性の上皮性粘膜下腫瘍は,①副膵(迷入膵),②粘膜下の上皮性囊胞性腫瘍の二種類からなっている.しかしながら発生頻度からすれば,ほとんど大多数は前者であり,後者に関する報告文献は世の東西を問わずきわめて稀少である.佐野1)の調査によると「本邦においては,神奈川成人病センターからの1例が報告されているだけである.また外国における症例報告でも次に記載する4症例にすぎない」ということである.
その内訳は下記の通りである.
第1例 1947年 報告者 Scottによるdiffuse congenital cystic hyperplasia of stomach.
第2例 1963年 報告者 Obermannのdiffuse heterotopic cystic malformation.
第3例 1966年 報告者 Tchertkoffのdiffuse cystic malformation of stomach.
第4例 1970年 報告者 Ignatiousのmultiple diffuse cystic disease of the stomach.
最近,緊急入院した患者がX線胃バリウム検査所見で胃癌を疑って手術したところ,病理組織学的検査所見からはheterotopic cystic malformation of the stomachというきわめて珍らしい診断であったので報告する.
その内訳は下記の通りである.
第1例 1947年 報告者 Scottによるdiffuse congenital cystic hyperplasia of stomach.
第2例 1963年 報告者 Obermannのdiffuse heterotopic cystic malformation.
第3例 1966年 報告者 Tchertkoffのdiffuse cystic malformation of stomach.
第4例 1970年 報告者 Ignatiousのmultiple diffuse cystic disease of the stomach.
最近,緊急入院した患者がX線胃バリウム検査所見で胃癌を疑って手術したところ,病理組織学的検査所見からはheterotopic cystic malformation of the stomachというきわめて珍らしい診断であったので報告する.
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