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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻10号

1976年10月発行

今月の主題 胃スキルスの病理

座談会

胃スキルスの病理

著者: 下田忠和1 吉井隆博2 望月孝規3 中村恭一4 渡辺英伸5 岡部治弥6 村上忠重7

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2病理 2埼玉医科大学第1病理 3東京都立駒込病院病理学科 4筑波大学基礎医学系病理 5九州大学病理学教室第2講座 6北里大学内科 7東京医科歯科大学第1外科

ページ範囲:P.1306 - P.1320

文献概要

 司会 佐野量造先生の御不幸は私どもにとって大変な痛手でしたが,あとで早期胃癌の再発ではないということがわかったことはせめてもの救いでした.しかし私どもとしては彼の死を惜しんでもあまりあるものと感じています.その佐野さんを記念するためにということで,いろいろ考えたわけですが,佐野先生が最後に手がけておられたテーマの中に「胃のスキルス」があります.これを取り上げて,特集号をつくろうじゃないかというのが本号企画の経緯です.

 スキルスは臨床家にとっては非常にいやなものであります.というのは現実に,臨床でスキルスにぶつかるのは胃癌と乳癌ぐらいで,大腸とか,肝臓とか,そのほかはあまり──ないことはありませんけれども──典型的なスキルスにはお目にかからない.そうしたことで胃を取り扱っている者にとっては,ほかの臓器の癌と比べると,一種特別な病気のような気がします.

 どうして胃に多いのかということを,佐野先生が病理学者であったこともありますから,特に病理の先生方に胃のスキルスについて論文を書いていただくことになりました.今日は,その著者の方にお集まりいただいてそのお考えのよって来たるところを言葉で解説していただいて論文を読めばわかるはずですが読者の理解を助けたいというのが,この座談会の目的です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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