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研究
胃スキルスの生化学的研究―コラーゲン生合成の立場から
著者: 竹内正1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器内科
ページ範囲:P.1321 - P.1326
文献購入ページに移動一方,スキルスの胃壁内での進展形式をみると,粘膜の癌巣の大きさに関係なく,それよりもはるかに広い範囲に粘膜下では浸潤している.しかも,胃壁硬化が完成する前に胃壁の伸展が比較的よく保たれている水腫状の時期があることが逆追跡の資料や病理所見から推測された(佐野,下田).このようなことからスキルスの胃壁硬化をきたす以前には,粘膜面の異常は認めにくく,胃壁の伸展性も比較的良好であるので内視鏡診断・レントゲン診断が困難な状況におかれている.
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