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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻10号

1976年10月発行

研究

早期胃癌類似進行癌の内視鏡的検討

著者: 青野義一1 竹添和英2 大原毅3 鵜川四郎4 黒坂判造5 嶋田鼎6

所属機関: 1宮城県小牛田町立中埣診療所 2東京都職員共済青山病院外科 3東京大学第3外科 4西湘消化器病研究会 5東京都板橋区くろさかクリニック 6宮城県岩出山町立病院外科

ページ範囲:P.1337 - P.1343

文献概要

 胃癌の深達度および深部浸潤型式と患者の予後の間には密接な関係があるから1)~9),存在診断および質的診断の上に,さらに深達度診断を適確に行なうことは,臨床家にとって重要な課題となるのは今さらいうまでもないことである.従来この問題についてわが国では,広門ら10)の他,多数の論説がみられるが,中でも佐野ら11)の深部浸潤の肉眼的判定基準はひろく普及しているようである.他方諸外国の文献では,深達度診断を論じたものはみあたらない.

 われわれはこの課題の中で,今回は,切除標本の生,ホルマリン半固定および完全固定のいずれにおいても,肉眼上早期胃癌と区別できないが,組織学的に深達度pm以下であったものを早期胃癌類似進行癌として,その内視鏡的深達度診断について若干の知見を得たので報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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