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文献概要
今月の主題 放射線診断の最近の進歩 主題
各種CTの概説と将来の展望―特に消化器
著者: 舘野之男1
所属機関: 1放射線医学総合研究所臨床研究部
ページ範囲:P.1553 - P.1561
文献購入ページに移動その結果,腹部に関してはほとんど実績がないうちから,学問に無縁の要因に動かされて人気だけが先行したし,他方では,現状だけから判断して早くも失望の声を洩らす人も出はじめている.しかしながら,この技術は生まれてまだ間もない.たとえば胸部X線検査のように一見単純な技術でも,臨床家が一応使いこなすまでには25年の年月を要したし,胃X線検査にいたっては50年の年月を要した先例もあることである.この技術も,もし将来真に消化器診断に貢献するとしたら,無数の臨床家の数十年にわたる努力を,栄養源として要求することであろう.
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