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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻12号

1976年12月発行

文献概要

症例

胃切除後再発した胃石による回腸閉塞症―胃切除後胃石の本邦例について

著者: 坂本俊雄1 小坂博2

所属機関: 1日本大学医学部第3外科 2熱海・熱函病院

ページ範囲:P.1635 - P.1640

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 本邦の植物性胃石は,藤井33)(1969年)の検索によれば359例に達し,その後も多数の報告がある.最近胃切除後の残胃に発生した報告2)~4)8)9)も漸次増加しており,また胃石による腸閉塞症も多い7)8).われわれは十二指腸潰瘍と胃石で胃切除をうけ,15年後再び胃石を生じ,小腸内へ移動し回腸閉塞症となった例を経験した.15年間に2度胃石の手術をうけた稀な例であるので文献的考察を加え,われわれが収録しえた胃切除後発生した50例(手術にて胃石摘出20例を含む)につき検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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