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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻12号

1976年12月発行

文献概要

研究

胃全壁造影法ルチーン化の可能性について―特に被曝量の軽減化を中心に

著者: 佐藤昌伸1

所属機関: 1佐藤内科医院

ページ範囲:P.1645 - P.1655

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 経鼻的胃ゾンデによる胃内への造影剤の注入,空気量の調節,残留胃液の排出などの操作は,暗室透視などにおける精検用手技としてしばしば活用されている.しかし胃内に注入された大量の造影剤を遠隔操作のX線テレビを利用して,検者の被曝を全く考慮することなく,残留胃液とともに短時間に排出して,その後の検査を有利に展開しようということは,容易に誰にも考えられることであるが,現実にはまだ実用化されていない1)~4)

 筆者は,胃二重造影法5)の原理とこの造影剤迅速排出操作を組み合わせて,1枚のフィルムに,穹窿部から球部に至る胃全域の後壁あるいは前壁の二重造影像を,腸陰影に妨げられずに描出できないものかと多年にわたって考えつづけ,ようやく1昨年その成果を「図説・胃全壁造影法」6)(以下本法と略す)として発表した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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