文献詳細
今月の主題 小腸疾患の現況
主題
わが国における小腸疾患の現況と展望
著者: 川井啓市1 馬場忠雄2 赤坂裕三1 多田正大2 安芸宏信2 山口希1
所属機関: 1京都府立医科大学公衆衛生学教室 2京都府立医科大学第3内科学教室
ページ範囲:P.145 - P.155
文献概要
しかし近年,これらの悪条件は各種検査法の手技の進歩,器種の開発によって改良されてきた.すなわち,まず小腸のX線検査は非常に長時間を要し,かつ得られた所見は機能的な修飾をうけて複雑,多彩で恒常性を欠く欠点があったが,造影剤の投与法や撮影法の工夫により,小腸のびまん性病変のみならず,局所病変をも明確に描出することができるようになった.また,小腸内視鏡についても器種の改良と挿入技術の向上により深部まで観察・生検も可能となってきた.
掲載誌情報