文献詳細
文献概要
今月の主題 小腸疾患の現況 主題
小腸二重造影法
著者: 小林茂雄1 西沢護1
所属機関: 1都立駒込病院内科
ページ範囲:P.157 - P.165
文献購入ページに移動 消化管のレントゲン診断は,二重造影法が主体になって急激な進歩・発展がみられた.しかし,小腸に関してはまだ従来の経口法が主体になっている.ゾンデ挿入による二重造影法が病変を良好に描出できることはだれもが理解しているにもかかわらず,その方法が広く行われないのは,ゾンデ挿入,バリウム注入などに医師自身の手数がかかること,および,小腸自体に,病変が少ないために,検査に熱がはいらないためと思われる.
しかし,最近は潰瘍性病変を中心に小腸の疾患が注目されてきた.内視鏡がまだ充分に深部に到達できず,生検機構などに問題があり,また患者の苦痛などを考えると,良好なレントゲン写真を撮ることが診断への早道である.
しかし,最近は潰瘍性病変を中心に小腸の疾患が注目されてきた.内視鏡がまだ充分に深部に到達できず,生検機構などに問題があり,また患者の苦痛などを考えると,良好なレントゲン写真を撮ることが診断への早道である.
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