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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻2号

1976年02月発行

文献概要

胃と腸ノート

Ⅱc+Ⅱa型早期胃癌の臨床診断(2)

著者: 倉俣英夫1

所属機関: 1神奈川県立成人病センター

ページ範囲:P.166 - P.166

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S. K. 65歳,男

 レ線検査(図1)で立位充盈像並びに二重造影像で,胃角部にニッシェを見る.ここに粘膜ひだの集中があり,その中心潰瘍部のバリウムの溜りは点状で小さい.この胃角を中心として角上より前庭部にかけて小彎に浅いⅡcの陥凹を見る.病変部は全体にかたく伸展性は悪い.粘膜ひだは,口側より角上部に集まり,その先端はやせ蚕蝕を見るが,融合はない.幽門側はこれとは異る大小不整の隆起が集合し陥凹部に接している.レ線診断は(Ⅱc+Ⅲ型)進行癌とした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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