文献詳細
今月の主題 小腸疾患の現況
主題
文献概要
1969年に完成された十二指腸ファイバースコープ1)は,それまで食道と胃に限られていた上部消化管の内視鏡領域を,ついに小腸にまで到達させた点で画期的なものであった.長い間内視鏡の進入を退けていた小腸に対するその後の十二指腸ファイバースコープの普及は目ざましく,単に十二指腸の観察だけに止まらず,逆行性膵胆管造影や最近では内視鏡的乳頭切開術などにまで応用されるようになった.
この十二指腸ファイバースコープの実現は必然的にさらに深部の小腸(すなわち空腸及び回腸)への内視鏡開発を促すきっかけとなり,1970年には早くも十二指腸ファイバースコープによる空腸観察が行われている2)が,これに続いて1971年頃から小腸専用内視鏡の開発が試みられるようになった.
この十二指腸ファイバースコープの実現は必然的にさらに深部の小腸(すなわち空腸及び回腸)への内視鏡開発を促すきっかけとなり,1970年には早くも十二指腸ファイバースコープによる空腸観察が行われている2)が,これに続いて1971年頃から小腸専用内視鏡の開発が試みられるようになった.
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