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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻2号

1976年02月発行

今月の主題 小腸疾患の現況

主題

小腸疾患の内視鏡診断

著者: 川上當邦1 白川和夫1 中川隆1 宮島勲1 芦沢真六1

所属機関: 1東京医科大学内科

ページ範囲:P.167 - P.174

文献概要

 1969年に完成された十二指腸ファイバースコープ1)は,それまで食道と胃に限られていた上部消化管の内視鏡領域を,ついに小腸にまで到達させた点で画期的なものであった.長い間内視鏡の進入を退けていた小腸に対するその後の十二指腸ファイバースコープの普及は目ざましく,単に十二指腸の観察だけに止まらず,逆行性膵胆管造影や最近では内視鏡的乳頭切開術などにまで応用されるようになった.

 この十二指腸ファイバースコープの実現は必然的にさらに深部の小腸(すなわち空腸及び回腸)への内視鏡開発を促すきっかけとなり,1970年には早くも十二指腸ファイバースコープによる空腸観察が行われている2)が,これに続いて1971年頃から小腸専用内視鏡の開発が試みられるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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