icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻2号

1976年02月発行

今月の主題 小腸疾患の現況

主題

小腸の病態生理

著者: 朝倉均1 森田證1 森下鉄夫1 土屋雅春1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.175 - P.186

文献概要

 小腸へのアプローチは,アイソトープや小腸内視鏡下生検で機能と形態を対比しつつ,ようやく“暗黒の大陸”が明けるごとく手掛りをつかめるようになってきた.もちろん昔から消化吸収の機序は研究されていたが,絨毛上皮のbrush borderについての最近の研究は今までの消化吸収の考えを大きく修正した.また,小腸性下痢の機序はコレラを中心にして一段と分子レベルに近づいてきている.また昔からcoproantibodyの考えはあったが,腸における免疫の機序も明らかにされてきた.本稿では,小腸の吸収,漏出,分泌,免疫の面から最近の知見と著者らの成績について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら