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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻2号

1976年02月発行

胃と腸ノート

疣状胃炎に合併した早期胃癌(3)

著者: 村島義男1 八百坂透1

所属機関: 1札幌厚生病院消化器科

ページ範囲:P.202 - P.202

文献概要

 〔症例3〕S. M. 59歳 男

 図1は幽門前庭部の軽い第一斜位の圧迫像である.やや小彎側にずれて圧迫しているため,あまりよい写真ではないが,同部位に粗大顆粒状,一部ポリープ状の粘膜像がみられ,それらが粘膜ひだの上に蛇玉状にのっているのがわかる.図2の圧迫像ではC字形を示す蛇行型の粘膜隆起がみられ,完全に環状にならず一部口側が開放している.以上より疣状胃炎と診断したが,蛇行型のものはその大きさから,Ⅱa+Ⅱc型の早期胃癌を疑い,深達度mと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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