文献詳細
胃と腸ノート
文献概要
〔症例3〕S. M. 59歳 男
図1は幽門前庭部の軽い第一斜位の圧迫像である.やや小彎側にずれて圧迫しているため,あまりよい写真ではないが,同部位に粗大顆粒状,一部ポリープ状の粘膜像がみられ,それらが粘膜ひだの上に蛇玉状にのっているのがわかる.図2の圧迫像ではC字形を示す蛇行型の粘膜隆起がみられ,完全に環状にならず一部口側が開放している.以上より疣状胃炎と診断したが,蛇行型のものはその大きさから,Ⅱa+Ⅱc型の早期胃癌を疑い,深達度mと考えた.
図1は幽門前庭部の軽い第一斜位の圧迫像である.やや小彎側にずれて圧迫しているため,あまりよい写真ではないが,同部位に粗大顆粒状,一部ポリープ状の粘膜像がみられ,それらが粘膜ひだの上に蛇玉状にのっているのがわかる.図2の圧迫像ではC字形を示す蛇行型の粘膜隆起がみられ,完全に環状にならず一部口側が開放している.以上より疣状胃炎と診断したが,蛇行型のものはその大きさから,Ⅱa+Ⅱc型の早期胃癌を疑い,深達度mと考えた.
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