文献詳細
症例
炎症性ポリープを伴った非特異性多発性小腸潰瘍の1例
著者: 三好洋二1 田村矩章1 古城治彦1 岡本英樹1 佐久本健1 福本四郎1 田中弘道1
所属機関: 1鳥取大学医学部第2内科
ページ範囲:P.215 - P.220
文献概要
症例
患 者:T. M. 65歳 家婦
主 訴:下腹部痛
現病歴:昭和33年食後に時々嘔吐あり,某医にて上部小腸に狭窄を認められ約10cmの切除を受けた.術後の経過は良好であったが,約半年後より時々下腹部痛,嘔吐をきたすようになり,再び某医を受診するも異常なしといわれた.腹痛は嘔吐によって軽減し,腹痛発作は年2~3回程度にまで減少したので放置していた.昭和50年5月子宮癌のため本学婦入科に入院し放射線療法を受けた.この治療中に持続性の下腹部痛をきたすようになり当科を紹介された.なお,今回は悪心,嘔吐は認めなかった.
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